とんぼ玉創りの道具・材料!

とんぼ玉を創るには、こんな道具を使います。
いろいろ必要ですので、まずは道具・材料をそろえましょう!


なお、わたしのオリジナル道具などもありますし、代用可能な物もあります。(^^;)
それぞれの道具には、マークがついています。


(マークの意味)
……(絶対必要な道具) ……(あると便利な道具) 100……(100円ショップなどで購入・代用可能)


【道具のご紹介・1】


※画像では、○の中に数字が入っていますが、文章解説では、機種依存文字を避けるため、ただの数字で表示しています。

1  エアーバーナー
必ず、とんぼ玉専用・バーナーワーク専用のエアーバーナーを使用します。
このバーナーは、喜南鈴ガラスのバーナーです。
いろいろなメーカーから、様々なバーナーが出ていて、価格は大体1万円〜5万円以上が相場となっています。
また、このエアーファンが内蔵されているので、バーナーはコンプレッサーは不要ですが、大抵のバーナーは、空気を送り込む、
コンプレッサー(エアーブロー)が同時に必要ですので、ご注意を。
もちろん、都市ガス用かプロパンガス用かも、選ぶ際は気をつけましょう。
バーナーは大変危険なものでもありますから、使い方を間違えず、取扱説明書に従いましょう。

ちなみに、コチラはエアーバーナーですが、酸素を使用する「酸素バーナー」もあります。
コチラの方が、高い温度の炎を出すことが出来て、硬いガラスも熔かせます。
2  ガラス棒
「ガラスロッド」などともいいます。
このガラス棒が、とんぼ玉の原料になります。
ガラス棒にはいろいろな種類があり、メーカーによってもいろいろあります。
初心者の方には、
「鉛ガラス」が熔かしやすくオススメです。
この画像のガラス棒は、喜南鈴ガラスの新ガラスがほとんどです。
なお、ガラス棒については、下記の【材料のご紹介】でも詳しく解説しています。
3  コテ
絶・100
本当は「利」でも良いのですが、あえて「絶」としました。
わたしの使っているコテは
「左官ゴテ」です。

実はコレ、100円ショップでも手に入るのです!!
慣れれば、このコテだけで、とんぼ玉の形をキレイに創ることができます。
だからわたしには大切なものです。(^^)v
また、本格的なコテに
「カーボンゴテ」がありますが、このコテは、炎の中で玉を成形できることが特徴。
(また、とんぼ玉が滑らかになります)
つまり、普通のコテは、炎の外でとんぼ玉を成形します。
4  シャフト(ステンレス芯)
このシャフトに必ず離型剤を付けてから、よく熱して、熔かしたガラスを巻き付けます。
このシャフトの太さが、後にとんぼ玉の穴の大きさになります。
わたしは主に、4ミリのシャフトと、3ミリのシャフト、そして帯留め用の芯を使用しています。

ちなみにわたしは画像のように、100円ショップで購入したオイルポッドに、シャフトを立てています。
オイルポッドは安いし、穴がたくさん開いてるのでオススメ!!
但し穴が小さいので、わたしの場合は父に頼んで、4ミリシャフト用と、帯留め芯用の穴を開けてもらって改造しています。(;^_^A アセアセ

また、わたしの師匠は、「紙粘土なんかにシャフト用の穴をいくつか開けてもいい」
と言っていました。
なるほど〜。(^▽^*)
5  離型剤
ガラスをそのままシャフトに巻き付けてしまうと、絶対にシャフトから取れません。
この離型剤は、そういったことを防ぐ薬剤です。
(とはいえ、泥のようなものです)
マヨネーズよりも少し柔らかい状態にしてから、シャフトに離型剤を付けます。
6  ピンセット(大)
この大きなピンセットは、パーツなどを貼り付けたり、ガラス棒やツイスト棒、レース棒などを切ったり、とんぼ玉の表面を整えたり、ガラスの余分な部分を取ったりと……、とにかくいろいろ使える重宝品。(≧▽≦)
大きなDIY工具店などに、きっとありますので、ぜひ使ってください。
ない場合は、中型ピンセットでも何とかいけますが……。(;^_^A アセアセ
使いにくいかも。
7  クイ切り
「利」としましたが、本当は、絶対必要に近い道具。(≧▽≦)
ガラス棒を切ったりするのに、本当に便利です!!
8  パレットナイフ
利・100
画像では少し隠れてますが、意外と使えます。
とんぼ玉に文様を付けたりできるのですね。
また、除冷の際に、スコップとしても利用可能。
9  ??ナイフ
利・100
みかん玉というとんぼ玉の筋を付けるのに大活躍します。
ない場合は、カッターナイフでも十分です。(*^_^*)
10  鉄筆・アイスピック(先が曲がっているもの)
コチラは、先が曲がっている鉄筆で、13の瓶の中に、先が曲がっていない鉄筆が入っています。
曲がってる方は、ハート文様の引っ掻き玉、矢羽文様などの、主に引っ掻き系技法のとんぼ玉に使用。
曲がっていない方は、パーツの中心を鉄筆で押し込んで、中心を整えたり、水中花を創るのに最初に使用します。
11  やすり
滅多に使いませんが、とんぼ玉にバリが出たりした場合などに使えると思います。(;^_^A アセアセ
(しかしわたしは滅多に使わないです……)
12  着火装置
絶・100
画像はチャッカマンです。
※ライターやマッチは点火には大変危険なので、使用はしないほうが良いです。(^_^;)
コレで、バーナーに火を付けます。
炎が出るので大変危険なものです。
決して間違った使い方はしないようにしましょう。
13  道具入れの瓶(入っている道具)
普段は、ピンセットやその他の道具をここにしまいます。
画像では、この瓶には
中型ピンセット、フラットナー(先に、小さな鉄板状の物が付いているピンセット)、ピンセットフラット(フラットナーよりも小さなピンセット)、スレッド(ガラス棒を熔かして、細引きしたもの)が入っています。
実はこれらは、わたしはあまり使用しません……。(^_^;)
いろいろしまっておける7つ道具箱的なものです。
14  水入れ
絶・100
飛び散ったガラスの破片、余分なガラスくずなどを、全部ここに入れます。
水をたっぷり入れた瓶で大丈夫です。(出来れば、ガラス瓶が理想ですが、空き缶でもOK)
また、わたしの場合は、ツイスト棒やレース棒を創る過程で絶対に必要です。
画像のように、左に大きな水入れ、右に小さな水入れを置くと慌てず使いやすいです。
15  アルミホイル棒
利・100
これはわたしの師匠の素晴らしいアイデアです。(^^)v
100円ショップで買ったアルミホイルをちぎって、長さ10センチ×太さ1センチほどの棒をつくります。
16の代用として十分使えます!!
たくさんつくっておけば、ツイスト棒・レース棒を創ったばかりの時などの除冷としても使えるし、すごく便利なものです!!(≧▽≦)
16  ホルダー
ガラス棒専用の置き場所です。
使用するガラス・使い終わって先が熱いガラスを置くところとしても使います。

しかしわたしは使用しておらず、大抵は15のアルミホイル棒で代用しています。(^_^;)
プロっぽく格好良くするために!? あえてここに掲載しました。
また、わたしはまだ持っていませんが、専用のガラス予熱台も、あれば便利です。
17  鉄板
とんぼ玉に貼り付けるパーツの置き場所にしたり、それらの予熱台にしたり、ポンテの先を創ったり、いろいろ使えます。
(パーツ・ポンテは、下記で解説。↓)
バーナーの前に置いておくと作業しやすいです。
作業台を守るために、またいろいろ危険を回避するためにも、この鉄板は必要です。


【道具のご紹介・2】



1  バーナーワーク用サングラス(偏光レンズ)
ただのサングラスの場合は、100円ショップで代用可能ですが、この専用サングラスにはお金をかけたほうが良いです。
本当は「利」でも良いのですが、あえて「絶」としました。
このサングラスは、特殊なレンズ
偏光レンズです。
ガラスをあぶる際に出る、まぶしい黄色い(オレンジ色の)炎は、目に良くないのです。
特にソーダガラスをあぶると、まぶしい黄色い炎が出ます。
こうなると、熔かしたガラスが見えにくくなるばかりか、目に有害です。
そこで、
この偏光レンズのサングラスをかければ、そういうまぶしい炎をカットし、ブルーの緩やかな炎だけ見える状態になります。
もちろん、目にも優しいものです。
そういう理由で、バーナーワーク専用のサングラスは、絶対良いものを購入した方が良いです。
2  除冷剤(アルミ缶)
ガラスというのはデリケートで、急激な温度変化に弱いのです。
だから予熱、除冷(ゆっくり冷ますこと)を怠れば、すぐに割れてしまいます。
通常のガラス工芸の除冷の際は、大抵
電気炉という、大掛かりな装置が必要ですが、とんぼ玉は大きくないのでこの除冷剤の中に入れ、冷ますだけで十分です。
画像は喜南鈴ガラスさんの
カルライトですが、他にバーミキュライト、藁灰、灰などでも使えます。
アルミ缶は、なるべく、大きくて、深いものを用意します。(クッキー等の空き缶で十分)
ちなみに画像ではとんぼ玉をひとつ、実際に除冷中でした。(^_^;)
3  木槌
・100
とんぼ玉をシャフトから外す際に、シャフトの隅をこの木槌で叩いて使用します。
5の離型剤の状態によっては、手の力だけでもとんぼ玉がシャフトから外れ、この木槌が不要な時もあります。
木槌も、100円ショップで手に入ります!(≧▽≦)
4  ガラス工芸用のはさみ
熔けたガラスを切ったり、傷をつけたりする際に使用します。
『真澄ノ辰(竜)』玉の、竜のたてがみを表現するのに活躍しました。(v^-^v)
5  ノギス
とんぼ玉の大きさ測量の際の、正確に測れる専門道具。
あれば便利ですが、普通はなくても平気です。(^_^;)
ちなみにこのノギスは、父から貰ったものです。
6  ルーペ(虫めがね)
利・100
とんぼ玉をショップに出したりする前には、様々なチェックをしています。
肉眼だけでは、細かなひびに気付かないこともありますので、その場合に、このルーペが必需品です。
7  ブラシ
利・100
ビーズホールクリーナーとも呼ばれる、専用のものです。
100円ショップに歯間ブラシや綿棒などもありますから、それでも代用できると思いますが、
やはり専用のものが使いやすいでしょう。
8  計量スプーン(極小)
利・100
普通の軽量スプーンの一番小さいものです。
後で紹介する、パーツなどをすくい、【道具のご紹介・1】の、17 鉄板 に置くのに便利でしょう
9  手動ルーター
とんぼ玉にバリが出来た場合、バリを取るためにあると便利です。
専用のビーズの手動ルーターです。
電動ルーターもあります。
そちらは高価ですが、使いやすいでしょう。
この手動ルーターは根気強さが必要です。(^_^;)
上達してとんぼ玉にバリが出来なければ、コレは殆ど不要になります……。


【材料のご紹介・1(ガラス棒)】

ガラス棒にはいろいろあり、まず鉛の含まれる鉛ガラス(クリスタルガラス)と、ソーダガラスの主に2種類があります。
また、最近では、鉛を全く含まないのに鉛ガラスの特徴もあるガラスなどが、喜南鈴ガラスなどから販売されています。

ガラス棒を創る工程も、相当の技術を要します。
メーカーによっても、特徴がいろいろあり、主に佐竹ガラス、喜南鈴ガラス、モレッティ、ダイクロガラス(表面が虹色に光るガラス)などがあります。
いろいろな専門店に売っていますので、それぞれに合ったガラスを使うと良いでしょう。
佐竹ガラスと喜南鈴ガラスは、どちらもオススメです。(☆≧∇゚)ノ

また、とんぼ玉作家の中には、ガラス棒からお創りになる方も少数ですが、いらっしゃいます。
バーナーも、使わず、江戸時代からの炭火で創っている方もいるのです。
これには脱帽です……。(@_@;)
その工房とは、コチラです。(藤村トンボ玉工房

ガラスには、
「膨張係数(膨張率・熱膨張率)」というものがあります。
※ガラスだけではなく、金属も同様にあります。
これは、熱により、そのガラスがどれだけ膨張するかを表したものです。
つまりやわらかいガラスほど、膨張係数が高く、硬いガラス(強化ガラス・耐熱ガラス)ほど、この値が低いことになります。
この膨張係数が5以上違うと、一緒に熔かせず、歪みが生じて割れてしまいます。

他にも、鉛ガラスとソーダガラスを混ぜて使うことは、原則としてひび・割れやすいでしょう。(硬さが違うからです)
他に、予熱をシッカリかけ、除冷(徐々にゆっくり冷やすこと)をシッカリしなければ、ガラスは急激な温度変化に耐えられず、割れてしまいます。

割れを防ぐには、以下のことを心がけてください。

1・メーカーの違うガラス同士を混ぜない。
(但し、プロの中には混ぜても平気な方もおります。でも原則はダメです(^^ゞ)
2・鉛とソーダを混ぜない。
3・予熱・除冷をシッカリする。

まずは、理屈抜きで、2本ほどを購入してみて、試してみましょう!(*^^)v
喜南鈴ガラスです。 喜南鈴ガラスです。 佐竹ガラスです。
喜南鈴ガラス(新ガラス含む)です。 喜南鈴新ガラスです。 喜南鈴ガラスです。
佐竹ガラスです。 喜南鈴新ガラスです。 佐竹&喜南鈴ガラスのピンク系。
佐竹&喜南鈴ガラスのブルー系。 佐竹&喜南鈴ガラスのグリーン系。 佐竹ガラスを使って、虹色の配色に挑戦。
こんな風に最初に並べることで、出来上がりを想像するのも楽しいです。(^▽^*)

【材料のご紹介・2(スレッド・パーツ・ムリーニ)】

特にプロのとんぼ玉作家さんが創るような、とんぼ玉のとても細かい文様は、どうやって創るのだろう?
とんぼ玉に興味があれば、誰でも思うことです。

皆さまは、金太郎飴の創り方をご存知ですか?
白飴を、水飴と調合し、パーツごとにいろいろな色に分けて、最初に重ね合わせて金太郎の大きな顔を創っていきます。
これが金太郎飴の元の「種」です。
それから、その大きな種を、細くして、引き伸ばしていきます。
そうすると、何処を切っても同じ、金太郎の顔が出てきます。(*^_^*)

これを、ガラスで創ったものを
「パーツ」、文様が更に細かく、例えば人面などのものを「ムリーニ」と呼びます。
(これは、呼び方に区別がない場合もあります)

創り方は、まずは金太郎飴と同じ様に、横から見たら絵に見えるようにガラスの配置して、温めてひとつの種にします。
その後、
「ポンテ」という、ガラス棒の支えを2本用意し、両側に熔着して、後は種全体を均等に温めて、その後はそのまま引き伸ばすか、捻りながら引き伸ばすかの、2つに分かれます。
なお、ポンテは、イタリア語で「架け橋」「橋渡し」。
つまり支えのことです。
ポンテですが、普通は、
透明なガラス棒を、2本用意し、長さは少なくとも25センチ以上、長い方が良いです。
(短いと手首のスナップが効かず使いにくい)

捻れば、ツイストになるので、練り梅(捻り梅)にも使えます。

ちなみに、とんぼ玉(ガラス)だけではなく、この技法は他のクラフトの分野でも使われていて、ポリマークレイという、今流行のプラスチック粘土も、これと同じ技法で、あれほど複雑で細かな文様を創っているのです。
(ただし、ポリマークレイでは、パーツではなく、
「ケイン」と呼ぶことが多いようです)

もちろん、飴は200℃前後、ガラスは少なくとも460℃以上ありますから、ガラスの方が明らかに高温です。
とはいえ、飴とガラスは、よく似ているのです。(^^*)

プロのとんぼ玉作家さんたちは、このパーツがすごく細かい方が多く、これでいろいろ絵を描いています。
でも、とんぼ玉創りで一番大切なのは、玉の形創りです。(^^ゞ

また、パーツは厚みがあるため、それを考えてとんぼ玉に埋め込みましょう。
(普通の花パーツは、その厚みを利用して、花文様にします)
そのため埋め込み方にコツがあり、やり方を間違えると、台無しになってしまうので、パーツの埋め込み方は技法のページが出来次第、解説します。

パーツは、原則として自分で創るのですが、最近では、佐竹ガラスさん喜南鈴ガラスさんなどでも市販されています。
でも、練習にもなるし、とんぼ玉の表現の幅が広がりますので、ぜひ、ご自分で創る練習をしてみましょう!p(^^)q

また、ガラス棒を引き伸ばした細いガラス棒を、
「スレッド」と呼びます。
人によっては
「ひご棒」とも呼ぶそうですが、とんぼ玉工房「MASUMI」では全て、スレッドと表記しています。
特に点打ちには必要なもので、全てのとんぼ玉制作には、最も基本的な技法となります。

いろいろな太さのスレッドを自由自在に引けるようになり、綿密な下準備をすることが、キレイにパーツやツイスト棒などが出来ることに繋がり、結果的にとんぼ玉創りの上達へ一番の近道になります。
がんばりましょう!ガンバ!p( ̄へ ̄o)(o ̄へ ̄)qガンバ!

もちろん、ここに掲載しているのは、パーツのほんの一例です。(^^ゞ
パーツの前に、まずこの「スレッド」を練習しよう!(☆≧∇゚)ノ
自由自在にいろいろな太さのガラスを引けることが大切です。
簡単なパーツの代表的なもの。
これは、白ガラスの周りに、いろいろな色を置いて、虹を表現しています。
簡単なパーツが少し複雑になると、このように、芯のある花パーツが出来るようになります。v(^_^)v
練り梅パーツ(捻り梅とも。高度なので、ムリーニに入るかも?)という、代表的な中級パーツ。
これが出来ることで、一気にパーツが上達するはずです!(☆≧∇゚)ノ
左の練り梅パーツの材料の板ガラス。
白をベースに、片面が青、赤になっているため、出来上がりが紫に見える。
リバーシブルです。(^▽^*)
バラのパーツもなかなか高度です。
玉への埋め込みも、ちょっとコツが要ります。(^^ゞ
他は今までの応用の花パーツで、白パーツは桜、ピンクは菊のようになります。
とんぼ玉工房「MASUMI」オリジナルの、練り梅パーツの応用。
6色の虹色になっている。
これは捻っていないが、もちろん捻っても良い。∵ゞ(≧ε≦o)
左の虹色パーツの白い仕切り壁に使用した。
上記のモノより簡単です。
この板ガラスもコツが要りますので、いろいろ練習しましょう。σ(^_^;)
上記のバラパーツを何とか埋め込んだ例です。σ(^_^;)
一番左は、普通に埋め込んだので、バラになっていません。
憧れのオレンジの輪切りパーツです。(≧▽≦)
ソーダガラスで、酸っぱさを表現しました。
でも、オレンジの輪切りにも、いろいろな表現の仕方があります。
左はわたしので、右が師匠のパーツ。
オレンジの薄皮までリアルに表現しています。
今までやってきた簡単パーツを、ソーダガラスに変えて制作。
もちろん、パーツでなく、ツイスト棒にしても良いです。
これだけの色を使用。(^▽^*)
こうやって見ると、パーツの構造がよく分かると思います。
中心に濃いピンク、周りに白、その間に透明があります。
佐竹ガラスのパーツケース。
100円ショップのもので十分です。
むしろどんどん増えるので、100円のがオススメ。σ(^_^;)
コチラは喜南鈴ガラスのパーツケース。
異なる膨張係数による割れを防ぐために、メーカーごとに分けています。
イタリア製ガラス・モレッティで出来た、伝統的な「ミルフィオリ」。
どれも安価に市販されていて、美しいが、膨張係数が異なるため、他のガラスは使えませんので注意。(><)
喜南鈴ガラスの桜パーツです。
絵に描くのは結構簡単ですが、パーツでは高度なものです。(^^ゞ
慣れれば比較的楽です!?
パーツ創りが慣れると、こんなにキレイなもの、もしくはそれ以上のものが出来ます!!
これはプロの作家さんのパーツたちです。(^▽^*)

【材料のご紹介・3(ツイスト棒・レース棒など)】

とんぼ玉を何度か見ている方は、ツイスト状の文様の玉や、レースの入った玉を見かけたことがあるかと思います。
これも
ツイスト棒・レース棒という、手創りの文様の入った棒を創るのです。

創り方は、短いスレッドをベースのガラスに乗せて、それを熔かし、種全体を均等に温めながら両側にポンテを付け、捻りながら引き伸ばす、これが基本の創り方です。

長くツイスト棒やレース棒を引き伸ばすには、
とんぼ玉とは別に創りますから、これもパーツやムリーニの一部に入るでしょう。

ですから、わたしの場合、ツイスト棒やレース棒を短く切ってパーツ状にし、パーツとして使うこともあります。
これは結構面白い効果になります。(^^ゞ

ツイスト棒やレース棒は、最初はなかなか思うように引けないかも知れません。
でも、慣れれば、50センチ以上は引けるようになります!(☆≧∇゚)ノ

時々、ツイスト棒やレース棒が余ることがあります。
その場合も、その端くれは残しましょう。
後でいろいろな玉を、新たに創ることができます。
(とんぼ玉工房「MASUMI」では、そういう玉を
「大そうじ玉」と呼びます)

スレッド・パーツ・ムリーニ・ツイスト棒・レース棒、全てがそうですが、
仕上がりの色のバランスを考えましょう。
ガラスは引き伸ばすと透過度が上がるので、色が薄くなり、逆にとんぼ玉の状態のように丸く、密度を上げると、透過度が下がるため、ガラスの色が濃くなります。
このことを計算しましょう。

ですから、それを考えないと、
「思ったような色が出ない!!」
「想像以上に色が薄い!!」

と、ガッカリするようなことになるかも……。σ(^_^;)
最初は、それほど長いツイスト棒にはなりませんでした。(^^ゞ
いろいろ研究していましたが、種を均等に温めましょう。(^▽^*)
喜南鈴ガラスで、最初は似たような色の配色で、ツイスト棒を創りました。
スレッドも引き伸ばして、とんぼ玉創りに備えます。(^^ゞ
ツイスト棒とレース棒です。
似たような色の配色よりも、全く違う色の配色の方が、ツイスト棒の場合、映えるようです。
主に佐竹ガラスのツイスト棒。
虹色などで、華やかにしてみました!(^▽^*)
慣れてきたら、好きな色をたくさん使いましょう。
そういうものも勉強になります。
だんだん上達してくると、楽しくなってきます。
それまでたくさん練習しましょう。
基本的に1000本引くと良いらしいのですが、まずは10本、100本を!
ツイスト棒やレース棒は、こういう余ったところが結構出ます。
後で他の玉に使えますので、取っておくと良いでしょう。o(^▽^)。o0○
ツイスト棒の白い隙間をなくしました。
もちろんあっても良いです。
ソーダガラスで、ツイスト棒を創ってみました!(^▽^*)
左のソーダガラスの虹色ツイスト棒は、こういうモノでつくっています。
また、ツイスト棒の状態を、切っていきます。
すると……。
こんな表現のとんぼ玉が出来ます!
ツイスト棒をパーツとしても使える良い例ですね。(^▽^*)

ここに挙げた内容は、全てとんぼ玉工房「MASUMI」のもので、ほんの一例です。
皆さまのお好みで、いろいろ研究してみるのが一番ですので、それを楽しみましょう!(☆≧∇゚)ノ


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